行政刷新会議の「事業仕分け」9日間の日程が終わり、取り上げた449事業中、予算削減額は約7500億円。公益法人基金の返納額を加えた総額は1兆9500億円に上るとのこと。
11月25日(水)、インターン生とともに会場となった市ヶ谷の国立印刷局体育館へ。連日、目を吊り上げた蓮舫議員の映像で取り上げられ国民の関心が高まる中、現場はマスコミのカメラクルーと傍聴者でごった返し、政治の儀式というよりもどこかお祭り的な熱気に彩られていた。会場には制服を着たどこぞの小学生から、すこし業会系の人々まで。。つまり、時代の先端に乗り遅れまいとするようなフアッション的な空気すら漂っている。
2年ほど前に、自分が構想日本の講師をお招きして市議会会派で事業仕分けの勉強会を開いたのだが、その時においでいただいた伊藤伸氏が、行政刷新会議の事務局で中心的に活躍をしている。会場でバッタリと伊藤氏にお会いし、私の恩師の一橋大学大学院教授 辻琢也先生も民間仕分け人になっているとのこと。ほほ~。。自治体の仕分けで活躍されてきた厚木市の小瀬村さん他、知り合いが何人かいてこの仕分けが身近なものと感じられる。
入り口に入ると150ページ強の資料とレシーバーがが渡され、3班に分かれたWGの傍聴となる。資料は、全体の流れの後に各事業ごと担当省庁の作成した施策・事業シート(事業目的・概要、概算要求額、必要性、自己評価etc.)と関連資料、それに財務省がまとめた論点説明シートからなる。ロの字セッティングのテーブルに、担当所管(3~4人)、財務省予算担当(1~2人)、仕分け人(7~8人)、政務官といった配置で、1事業1時間程度で評価を下していく。
大体、これまで各地で行われてきた自治体の例と同じなのだが、大きく違うのはマスコミを含めた注目度!そして、政府の立場の政務官のコメント。ヤハリ、ギャラリーが多い&全国の注目浴びてる空気は、役人、仕分け人双に影響を与える。特に「突っ込み」方には檜舞台でしょうなあ。
資料や役所の説明などは、各省庁が主計局に説明するのを公開で見ているようなもので、一緒に行った学生にも勉強になったことと思うし、巷間いわれるように予算過程の可視化こそが今回の事業仕分けの最大の効果だろう。
仕分け人のコメントに関しては、なかなか多岐に亘る専門的な事業につっこんだコメントを入れていくのはむずかしいからか、すべてにわたり共通するような一般化した指摘が多かった気がする。事業仕分けそのものは、無駄を無くすとともに、本来の「そもそも論」を問う点にこそ意義がある。すなわち、そもそも税金で公共がする必要があるのか?そもそも国がやる必要があるのか?etc.しかし、今回、95兆円に達した次年度概算要求の3兆円圧縮が至上命題とされたため予算削減装置として本来の意味と方向が若干変わってしまっているのでは?という点が気に掛かる。そのこともあって、自治体の仕分けでは余り見られない「廃止」が連発されたのでは無かろうか。
印象としては「木を見て森を見ず」と言うところも。事業レベルの精査には有効だが、戦略的な方向性に基づく予算の方向付けに物たらなさを感じた。また、予算当局が世論を背景にカットしたい440事業強をピックアップしたと言った感も否めない。
しかし、だからとっていって、族議員と役所の利害が一致し、それぞれが惰性でもたれ合いながらおこなってきた予算編成に戻るようなことを国民は求めていないだろう。
ベストといわずともセカンドベスト。国民は膿をはき出すことこそを今求めている。
☆ PS.
○会場の出口付近で役所の方がぼやいておりました「何で、あんなのにぼろくそいわれなければならないんだっ!」と。
○それと、帰り際、同行した学生がズームインスーパーの取材を受けておりました。残念ながら採用されなかったようですが。。
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