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2006年4月24日 (月)

千葉補選 955票差

 955票差。千葉補選の結果が出た。新聞各紙の1面は補選結果の見出しが踊った。読売一面は「小沢・民主、競り勝つ」。

 以前にブログの中で、「オセロがどっちにひっくり返るのか、23日の投票日まで何が起こるか分からない」(げに移ろい易きは…)と書いたが、盤は民主のオセロ(白)が自民を上回った。

 ところで、今回の補選は、候補者個人と言うよりは、完全に党対党の構図の戦いであった。最後の国政選挙勝利で「改革の総仕上げ」をアピールしたい自民党と、初めての国政選挙で勝利し小沢新体制の基礎固めを目指す民主党の「政治決戦」となった。共産党候補は最初から完全に霞んでいた。

  自民党、民主党の国会議員で期間中に選挙区入りしたのが、それぞれ200名を越したとのことである。テレビも連日、補選の模様を報道し全国的にも注目された、結果、投票率は49・63%だったが、パフォーマンス合戦の様相を呈した選挙でもあった。

  報道は、補選結果により小泉純一郎首相の求心力低下と来夏の参院選、9月の自民党総裁選への影響必至と書き立てている。小選挙区制度の下で、一方の柱となる野党が、しっかりとしてくることで政治に緊張感が出るのは望ましいことだ。

  しかし、重要なのは、その時々、時流に乗り、雰囲気を掴んだ方が勝つ、といったイメージ、パフォーマンス第一主義の政治ではなく、これから、この国をどうするのかの青写真と行程表、実行力を示し、それを問う、という姿勢ではなかろうか。移ろ易い国民性と移ろいを直接的に反映する小選挙区制のもと、今、政治と国民の成熟度が問われている。 
 

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