« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »

2006年4月

2006年4月27日 (木)

飛騨高山

  昨日、2日間にわたる八王子市議会議員団総会を終え、飛騨高山から戻った。議員団総会は全議員を対象とした研修+親睦会のようなものだ。毎月、各議員がポケットマネーから積み立てをして、年一回実施される。

  高山市は、2005年2月1日、周辺9町村を編入合併し、面積2,177.67k㎡(東京都と同面積)の市町村では日本最大の自治体として注目を集めている。人口は97,000人-平成17年7月現在、全体の92.5%が森林である。

  現地では、高山商工会議所にて、日本の観光カリスマでもある蓑谷会頭の話を伺った。高山は豊かな歴史と自然資源を活用して「水・緑・心」をキーワードに情報発信し、交流人口を拡大していく戦略を明確に描いているようだった。

 講演の後、高山の歴史的景観地区の観光エリアを視察したが、小さな町が基幹産業としての観光に生き残りをかけて魅力的な街づくりをすすめている様が肌で感じられた。平日にもかかわらず大勢の人で賑わう道筋で美濃焼の急須と湯飲みを買った。

 さて、八王子の立ち位置はどんなであり、如何なるアドバンテッジを持ち、何をまちづくりに生かしていくべきなのか、改めて考えさせられた岐阜路となった。  

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月25日 (火)

連休間近

  昨日は遅くに帰ってきて2時間しか寝ていない。今日は、議員団総会があり、これから岐阜へ出かける。

   もうすぐ、5月の連休も間近。先日、連休中や出張での移動の際に読むようにと、本を購入した。ユン・チアン「マオ-誰も知らなかった中国-」上下(講談社)、佐藤優「国家の罠」(新潮社)、森田実「小泉政治全面批判」(日本評論社)、山田吉彦「日本の国境」(新潮新書)、藤田達生「江戸時代の設計者」(講談社現代新書)、寺島実郎「われら戦後世代の「坂の上の雲」」(PHP新書)、「日本の論点」編集部「10年後の日本」(文春新書)、創藝舎「グーグル完全活用本」(三笠書房)。

 これからどこまで読めるか、楽しみだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月24日 (月)

千葉補選 955票差

 955票差。千葉補選の結果が出た。新聞各紙の1面は補選結果の見出しが踊った。読売一面は「小沢・民主、競り勝つ」。

 以前にブログの中で、「オセロがどっちにひっくり返るのか、23日の投票日まで何が起こるか分からない」(げに移ろい易きは…)と書いたが、盤は民主のオセロ(白)が自民を上回った。

 ところで、今回の補選は、候補者個人と言うよりは、完全に党対党の構図の戦いであった。最後の国政選挙勝利で「改革の総仕上げ」をアピールしたい自民党と、初めての国政選挙で勝利し小沢新体制の基礎固めを目指す民主党の「政治決戦」となった。共産党候補は最初から完全に霞んでいた。

  自民党、民主党の国会議員で期間中に選挙区入りしたのが、それぞれ200名を越したとのことである。テレビも連日、補選の模様を報道し全国的にも注目された、結果、投票率は49・63%だったが、パフォーマンス合戦の様相を呈した選挙でもあった。

  報道は、補選結果により小泉純一郎首相の求心力低下と来夏の参院選、9月の自民党総裁選への影響必至と書き立てている。小選挙区制度の下で、一方の柱となる野党が、しっかりとしてくることで政治に緊張感が出るのは望ましいことだ。

  しかし、重要なのは、その時々、時流に乗り、雰囲気を掴んだ方が勝つ、といったイメージ、パフォーマンス第一主義の政治ではなく、これから、この国をどうするのかの青写真と行程表、実行力を示し、それを問う、という姿勢ではなかろうか。移ろ易い国民性と移ろいを直接的に反映する小選挙区制のもと、今、政治と国民の成熟度が問われている。 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月23日 (日)

八王子車人形

  昨日は朝、7時40分からテニス。その後、知り合いの結婚式に祝電を入れたり事務処理をして、水墨画の展示会へ。そして、昼食を採りながら旅行会の打ち合わせ。その後は、総会、総会、総会。最後は打ち合わせをしながらの飲み会。夜遅く帰宅した。

  大体、土日は式典やイベントなどが多いのだが、年末年始の忘年会新年会シーズン、4月、5月の総会シーズン、10月、11月の体育や文化行事のシーズンの週末は多忙になる。

   出席した総会の1つが、八王子車人形後援会総会。八王子車人形は江戸末期に初代西川古柳が考案し、一人の人形遣いが箱形の車に腰掛けて説教節で演じる。国の選択無形文化財に指定されており、今は、5代目が伝統を守りつつ、創作ものなど新たな境地に挑戦をしている。

Cimg5522  以前は恩方の西川古柳座で公演を観て、外の庭でガーデンパーティーが催されたものだが、ここ数年は市内の宴会場での総会だ。後援会は家元の活動を支えるとともに、市内の後継者の育成への支援などもおこなっている。

 今回が22回目の総会とのことであったが、司会者から発足当初からの後援会員10名が発表された。その内の1人が自分であったが、実は父と2代で20年間の会員だ。

  今日、日本経済新聞を読んでいると、ちょうど八王子車人形が取り上げられていてた。車人形、八王子発の文化財として多くの人にそのすばらしさを知っていただき、伝統が引き継がれていくことを期待したい。

 

  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月21日 (金)

勉強会

  昨日は新宿で超党派議員の勉強会に出席した。テーマは統一地方選挙。昨秋と今春の統一地方選挙に挑戦し当選した2人の議員から、選挙戦術や実際にどんなことをしたのかなど体験談を聞いた。

   選挙は十人十色だが、それぞれの選挙戦での経験談はやはり参考になる。終了後、歌舞伎町の赤ちょうちんで懇親をしたが、来春には自分の番が控えている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月20日 (木)

びっくりドンキー

  昨日の昼食は久方ぶりに「びっくりドンキー」。食べたのは日替わりランチ。ライス、味噌汁付、税込¥617。このお店、存在は知ってはいたが、数年前までは正直、入る気がしなかった。当時はブリキの屋根とか外観がヤだったような、興味がなかったような。安っぽいファミレス程度のイメージしか持っていなかった(どうせ、レトルトみたいな変てこりんなもの食わせんだろ、フンみたいな)。

  しかし、数年前に、はこだて未来大学での自治体学会北海道大会に参加したのを機に興味を持ち、初めて入店した。今ではお気に入りで、たまに昼食をご厄介になっている。

   この時の自治体学会のテーマは環境だった。全体会の後に様々なセッションが用意されていて、自分は行政と企業のゴミ減量化の取り組みのセッションに参加した。

  そこで自社の取り組みの紹介をしていたのが、びっくりドンキーを運営する会社。生ゴミの処理や環境に対する企業姿勢を聞いて、大したもんだなと思い、このレストランに対するイメージが変わった。

 東京に戻り、早速、びっくりドンキーに行ってハンバーグを食べたら、安くて、旨かった。しかも、メニューには肉や野菜など素材に対する説明が記され、食に対する企業姿勢が伝わってきて好印象だった。今では、みそ汁(単品税込み¥113-お気に入り、旨い)の大豆の説明などを読みながら、研究しつつ食事をしている。

  現在、日本の食糧自給率は40%。あらゆる食材が全世界から入ってくる。だから、私たちの日常は、どんな添加物が入って、いかなる処理をされているのか分からないようなものを口にせざるを得ない環境にある。

  国内の食糧自給率を上げる。そして、安心して食べられるよう、食材の産地や通ってきたルート、なされた処理をはっきりと分かるようにする。こうしたことが、今、求められていると思う。だって、自分たちの子供に、訳のわからん、添加物だらけのもの食べさせたくないじゃやないですか。

  そうした意味では、こうした食の安全や環境に対する、しっかりとした理念を持った企業はもっと評価されて然るべきと思う。

  わたし、決して、びっくりドンキーの回し者ではありませんヨ。お金も一銭ももらっていません。

  でも、皆さんも一度出かけてみてはいかがですか?

  

|

2006年4月19日 (水)

満員御礼

  5月に実施する後援会旅行まで1ヶ月を切った。これまで後援会行事としては、映画会、ジャズコンサート、グラウンドゴルフ大会、ゴルフコンペ、市政報告会、バーベキュー、新年会、忘年会etc.とおこなってきた。

  しかし、役員旅行はこれまでも実施したことはあるが、全体でのバス旅行は初めてだ。なので、企画、募集から車両割り、運行、役員、スタッフ体制まで手探りで進めている。

  当初はバス数台でも人が集まるかどうかと思っていたのだが、こちらで余り努力するいとまもなく追加、追加でバス10台以上を連ねて出かけることとなった。まだ、参加の申し込みの連絡をいただくのだが、現時点では車両を増やすことができないので、これで満員御礼、打ち止め、締切とさせていただいた。

  旅行会実行委員の皆さんには、ほんと感謝である。数日後には、また実行委員会が開かれるが、旅行の実施には役員、スタッフで50人以上の方々の力をいただくことになる。大勢の方々の協力と労力があって初めて、1つのイベントが当日を迎えることができるのを改めて痛感する。今日は最終の車両表と役員、スタッフの組み合わせを整理する。

  ところで、私は初めて選挙に出たときからの政治信条として、特定の組織、団体の言いなり、代弁者として活動するのではなく、一人ひとりの生活者の声を大切にしたい、と考えている。また、議会でも、特定地域のことばかりを取り上げる「地方議員」ではなく、国や社会の現状、制度の矛盾などを視野に、全市的な見地から、仕組みやあり方を提言し、変えていく、そんな議員活動を続けてきたつもりである。

  そのために、8年前から自分のHPを開き、議会ごとに市政報告ニュースをつくり駅頭で配布し、という活動を続けてきた。だから、数年前までは、如何に多くの有権者に自分の考えを届けることができるか?組織化されていない個々人が自らの判断で「こいつに託そう」と思って貰えることが、最も重要なテーマであった。このことは、今も重要なテーマではある。

  ところが、以前、手伝いにきてくれていた大学生と話している時に、学生から、もっと後援会をしっかりやった方が良いのでは、応援してくれる人がいるのは大切だと言われた。「両角さんの後援会の人は良い人ばかりで、どこかの業界や団体の人もいなくて、地域のおじさん、おばさん達の集まりだ。だから、団体や組織の言いなりではまったくないし、応援団は大切にしながら、自らの政治信条に則った行動を続けていけば良いのではないか?」との言葉に迷いが無くなった。

  応援して下さる人がいるのは有り難いことで、感謝すべきだ。今年は、しっかりと後援会活動に取り組む。自分が目指すのは、しっかりした応援団に支えられつつも、駅で自分の話を聞き、ビラを見て、あるいはネットや議会で質問や主張を見聞きしてくれた意識ある方々が、個人としての判断で「あいつの言っていることには共感する」と思ってもらえることなのだ。

   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月18日 (火)

「東大法学部」

  水木楊「東大法学部」(新潮新書)を読んだ。

  実は、昨日は終日人間ドックで病院にいた。待ち時間がかなりあると思い、事務所の本棚の本を1冊持っていった。いや~、待ちが長くて、結果、読了。

  毎年、3月になるとテレビで東大合格発表の模様が映し出され、季節の風物詩となっているけど、皆さんの回りの東大卒の方はどんな風ですか?自分の今まで出会った、あるいはお付き合いのある東大または法学部卒の方々は皆、頭は当然良く、それをひけらかす風もなく、性格も良い人が多い。確かにあまりおしゃれな人はいないけど。何だ!と反感を持つようなイヤミな東大君にはあまり会っていない。

  この本は東京大学ではなくて、「東大法学部」というタイトルのとおり、東大の中の東大、官吏養成機関としての東京大学の生い立ちから、変遷、人材の供給先たる霞ヶ関の変質、そして最後にはエリート論を論じている。

  著者は、明治政府の国策として政官財各界に幹部候補生を供給してきた東大法学部が国家公務員と司法試験に向けた予備校であり、巨大な公共投資であったと述べている。事実、東大には毎年、国や自治体から1000億円を超える補助金(平成16年)が給付され、学校財政の7割が税である。

  本書では、東大法学部と表裏の関係にある霞ヶ関の官僚の影響力がどのようであったかを4つの時代区分で論じている。戦後、圧倒的に官僚が力を持ち政策を決めていった「官僚たちの夏」の時代から、徐々に調整を主とする役割となり影響力が減じていき、バブル期のモラル低下を経て、現在は小さな政府の流れの中で、若手官僚や現役学生達にとっても官が魅力ある場で無くなったと言っている。

  今の東大生は官僚志向より司法試験志向が強いようだ。また、各地の進学校では東大ではなく、医学部志向が強まっている。時代が変わって、官吏養成所たる東大法学部の役割は終わったというのが著者の主張。

  そして、戦前から東大に入ることで貧しい若者が社会でリーダーとして活躍できる、そんな能力により階層の階段を上る梯子の役割を果たしていたが、状況が大きくかわり、裕福な家庭の東大生に国費をここまでそそぎ込む必要があるのか、と疑問を呈している(東大進学者の家庭の平均年収が1200万、首都圏の中高一貫校の出身者割合が高い)。 

  最後は、「そこに高い山があるから登る」=自分は試験能力が高く偏差値が高いから東大を志望したという東大生の現状から、エリート論を展開するが、エリートとして必要な志や公のために何かをするという意識が希薄で、市場での成功(金銭至上主義)志向が増えてきていると警鐘を鳴らす。

  官僚の役割と力の変遷を論じた部分は、政と官のパワーバランス史としてお勉強ともなり納得のいくものだった。後半、戦前との比較での教育論、エリート論となとなっているのだがサラッとしたさわり程度という感じだ。

  今、格差社会本が多数出ているが、大体が次のような論調だ。正社員とフリーター、ニート、結婚できる若者と結婚できない若者、階層の固定化が起きている。そしてこの階層固定化は教育機会によって進展している。経済力のある家庭でないと塾や私立中高一貫校から一流大学へと子供を進学させることができず、裕福な家庭から良い学校、正社員へ、貧しい家庭は上の学校へも行けずフリーター化するというループができつつあると、教育論へと落とし込まれていく。

 本書も最終的には教育のありかたと社会のあり方に触れている。ちょっと薄味であるが。東京大学の変遷を知るには良い。

 講 評   ☆ 2つ半

  検査結果は血液も尿も全て基準値内。レントゲンも心電図も異常なしで至って健康。しかし、病院に1日いて血を採られたりしていると病人のような気分にってしまう。でも、結果が良いと不思議と元気になるものだ。

  元気ハツラツ。今日から、またバリバリがんばります。

 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月16日 (日)

「ウエブ進化論」

 梅田望夫著「ウエブ進化論」を読んだ。面白かった。

 梅田氏はシリコンバレーに10年以上住みながらweb世界の変化を感じている。昨年夏、シリコンバレーの中心的な街サンノゼに滞在し、朝夕はそこら中にある無料のコートや壁打ち施設で毎日テニスをしていたが、スタンフォード大学までドライブの途中sunやhpなどIT関係の有名どころの研究施設を目にしたのを思いだした。太陽と緑の芝とテニスコートに溢れた明るい街という顔の他に、シリコンバレーが世界中の優秀なIT技術者を惹きつけて新たなwebの世界を切り拓いている中心地であるということを改めて認識した。

 本書でグーグルは技術者集団で徹底したテクノロジー志向であり、Yahoo ! は人間の介在に意義を認めるという大きな違いがある、というくだりは、ふ~ん といった感じだった。

  リアル書店( 一般の大手書店)では、ベストセラー書籍の売り上げが全売り上げの大半を稼ぎ出すのに対し、amazon.comでは売り上げの1/3が、それ以外の、一般書店ではコスト割れして扱えないような多品種・小ロットの書籍から成り立っているという事実。

 不特定多数無限大に対するアプローチコストが、ほとんどゼロに近づき、今まで見向きもされなかった小ロット商品の積み重ねで利益を得ることができる、新たなビジネスモデルが成立するようになってきているということだ。(そういえば、自分のブログも下の広告欄には、ジャズのことを書くとジャズの、霊園について取り上げれば墓地の、選挙を語ればだるま屋さんのアドが付く。受け手に応じたきめ細かな広告を打つ、これがグーグルのアドセンス事業なのかな。広告収入は入ってこない。たぶんニフティにいくのだろう。)

 米(シリコンバレー)ではネットのあちら側に、如何に付加価値を持つ世界を築いていくかに力点が置かれ、日本の場合は、物づくり力を生かしてネットのこちら側での勝負にしか興味がない状況が指摘されていた。ネットのあちら側の世界で勝負できるような企業がどんどん出てこないと、日本はweb2.0の時代に完全に遅れをとってしまうのでは、との危機感を持った。

  印象に残って考えさせられたのは意思決定について。「適切な状況の下では、人々の意見こそが、世の中で最も優れた個人よりも優れた判断を下すことがある」とのジェームス・スロウィッキーの仮設には、大変興味を持った。確かに、物言わぬ中間層が示す「常識」が把握できれば、それは、案外、専門家の答えより正しいのかなと思う。しかし、現実には「適切な状況下」が担保されるのが難しいのではないか。

 政治的な判断では特に担保が困難なような気がする。しかし、webが更に進化し洗練されることでそのような多数者の良質な常識が顕在的に示される状況が生まれてくる可能性はある。その時、国家の重要事項の決定などにどのように影響が及ぶのであろうか?これから10年の変化に注目したい。

  講評  ☆ 4つ半

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月13日 (木)

げに移ろい易きは…

 11日、衆院千葉7区の補欠選挙が告示された。元はといえば、昨年の9.11郵政選挙で圧勝した自民小泉チルドレンの松本和巳前衆院議員の選挙違反による辞職が原因だ。自民党、民主党がそれぞれ候補を立てて総力戦の様相である。

  告示日のニュースでは、民主党が小沢新代表への期待感から支持率もUPし、補選も攻めのムードが出てきたような報道ぶりだ。一方、自民は小沢民主の脅威のもと危機感がでてきたとのことである。

  それにしても、昨年の郵政解散以降の政局は、まるでオセロゲームのようである。選挙後は衆院で2/3の議席を有する巨大与党の誕生と小泉人気に、次の国会に政府は何でもできる力を持ったように思われたし、報道は「この数を背景に、本格的な改革の実行を期待するといったものか、これは大変だ、勝たせ過ぎた」といった論調だった。

  ところが、通常国会が始まると耐震偽装事件やBSE問題などの4点セットや皇室典範改正問題で政府は行き詰まり民主党が勢いを得た。この流れも永田ニセメールにより一挙に逆転、民主党は崩壊の危機に晒され、報道も連日厳しいコメントを掲載し、世論も民主党を見放した。新聞は補選候補を公募した自民党に221人もの応募があり、第2の杉村大蔵を夢見る若手から官僚まで自民党からの出馬を目指す動きが止まらない、と伝えていた。

 そして、冒頭の告示日の状況である。オセロが白から黒へ、再度、黒から白へとパッパッと変わるような移ろいである。短期間に一つの出来事をきっかけとして、報道が火をつけて変わる。移ろいやすいのは…政党か、政局か、世論なのか。近年の日本政治は小選挙区の下で益々この傾向が強まってきているように思える。

 そう言うわけで、オセロがどっちにひっくり返るのか、23日の投票日まで何が起こるか分からない。

  そういえば、昨年の郵政民営化選挙では、自民党ははじめから郵政民営化に賛成だった訳ではない。地方組織は反対が多く、反対が正義の論調だった。実際、選挙少し前には東京都議会、八王子市議会含め、各地方議会が郵政民営化に慎重(実質反対)という意見書を自民会派主導でいくつも提出していた。

 八王子市議会でも、当時、郵政民営化に慎重(実質反対)の意見書を出そうと会派で話が出た。その時「もともと郵政民営化賛成だから、この意見書は出すべきでない」と言ったのは、私ともう一人の議員だけだった。結局、会派の大多数が賛成なのだからと押し切られたが。

  その後、9月の選挙時には郵政民営化賛成にあらずば人にあらずの雰囲気の中、反対意見書を推進した全員が、根っからの郵政民営化論者のように振舞っていた。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月12日 (水)

どんな時が?

  さて、議員活動をしている中でどんな時が一番楽しいか?と以前学生に聞かれたことがある。実は、駅頭で通勤の皆さんに向かって市政報告をしている時が好きな時間だ。あと、大学生とディスカッションしたり一緒に行動している時。パネルディスカッションに出たり、政治の研修会で議論をするのも好きだ。

   人を相手にする政治は、結構気を使うことが多いし、うっとおしい事も起こる。また、議会は合議制だから好き勝手なことばかりも言っていられない。しかし、駅で市政の現状や自分の考えを話すとき、他の地区の議員や同じ興味を持つ人と一つのテーマについて議論するとき、学生に色々な話をするとき、このような時には本音で思っていることをズバッと言うことができる。駆け引きが無くすっきりするのだ。

  という訳で、また市政報告を作って街に出かける時期が来た。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月11日 (火)

八王子ファッション協議会

   4月は総会の季節である。新年度を迎え、様々な団体が総会を開く。今月は、あと10件ほど総会に出席し、これから自分が中心となって開かなければならない総会が2つある。

  今日は、先ほどまで八王子ファッション協議会の総会に出ていた。八王子は古くからの織物の産地で、かつては男物の着物やネクタイの産地として織物産業が街の経済を支えていた。全盛期には織物関連の税収が市税収入の大きなウエイトを占めていたとのことだ。

  かく言う自分も、織物業の2代目の家に生まれ、小さな頃は反物を丸めて遊んでいた。本来であれば3代目としてきもの生地やネクタイをつくっていたはずである。我が家は自分が小学校低学年まで工場で機を織っていたが、当時は、朝7時を過ぎると織機の音がして一日の始まりを感じたものである。小学生の時に近所で最後まで残った織物工場が操業をやめ、静かな朝を迎えた時はとても違和感を感じたものだ。

  時代の流れで、八王子の織物産業は衰退の一途を辿り、現在は往時を偲ぶこともできない状況だが、今も織物の産地で繊維に関わる意欲的な職人の集まりがファッション協議会だ。

 自分は年1度の総会と忘年会程度しか顔を出さない飲み会要員なのだが、会員は八王子市内のみならず、市外、区部の方も多く、業種は、織物、編み、染色作家、加工、縫製、企画、デザイン、ショップ、大学教授、専門学校、ジャーナリストそして市議と多彩である。これらの人々のネットワークを通じて展示会や製品の研究、情報交換がおこなわれ、産地八王子を中心としてファッションを盛り上げていこうと熱気のある活動をしている。

  もはや昔日の影はなくなった八王子織物ではあるが、伝統と技と人の蓄積を有する産地として、今織物にかかわる人たちが集い、新たなファッションの波を起こすことができればすばらしい。

  ところで、市内明神町にある都立産業技術研究センターが平成21年に立川へと移転する。ここは繊維試験場時代から、様々な織りや染めの技術が研究されてきた。今でも大変素晴らしい設備を有している場所である。移転がやむを得ないのであれば、市が中心となって産業やファッションの振興に資する跡地活用を図るべきではないか。機屋の血が流れる者として、八王子が新たな時代にファッションの情報発信地、産地として飛躍ができるよう力を尽くしたい。

  しかし、協議会の総会は皆、シックでおしゃれな装いの人が多い。自分の手によるセーターやジャケットをセンス良く着こなしている。ビジネススーツの自分がちょっとかっこわるく感じられた場であった。

 

  

|

2006年4月 8日 (土)

戸坂純子ジャズライブ

   昨晩、大田区池上本門寺での戸坂純子ライブに出かけた。戸坂さんは、八王子市在住の実力派ジャズボーカリストで、いつもは都内のライブハウス等で歌っている。

  戸坂さんに会うのは実に5年ぶり。2001年1月、法政大学ジャズサークルの学生と戸坂さんのボーカルで「両角みのる新世紀ジャズナイト」というコンサートを企画・実施して以来だ。

  昨晩は、彼女を紹介してくれたジャズファンの先輩と、当時はまだ学生で、法大ジャズサークルを紹介してくれて一緒にコンサートの企画をした夢追い人U君とともに出かけた。

  会場の本門寺朗峰会館から松涛園(勝海舟と西郷隆盛が会談をした場所、大きな池がある庭園)がライトアップされ夜空に浮かぶのをバックにワインを飲みながらジャズを楽しんだ。

  ライブ終了後、戸坂さんとお話をしたが、また、機会が有ればジャズナイトを企画してみたい。ジャズとワインと庭園に酔った春の一夜となった。

Cimg5483

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 6日 (木)

  今日は近くの小学校の入学式にいった。昨日の雨、その前の強風にもめげず学校への道すがらの寺院にも見事な櫻が咲いていた。もう花びらが風に舞っているが、それがまたいい。Cimg5464   

 櫻の花の舞う中を親に手を引かれた新1年生が校門をくぐっていく風景は、4月だなと感じさせるものだ。みんな、おめでとう!

  学校では体育館のペンキ塗装が剥げてきていることの陳情を受けた。早速に教育委員会と話をしたい。明日は中学校の入学式。夜は池上本願寺でのジャズライブに行く。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

民主党代表選

   昨日、民主党の代表選に小沢、菅両氏が立候補表明をした。永田氏の偽メールに端を発した民主党の迷走劇は結局、前原、野田体制の執行部の退陣、7日の代表選へと続くこととなった。

  この党の正イメージが清新さ、若さ、勢いだったとすれば、負イメージは、バラバラ感、寄せ集めのまとまりのなさ、地道な活動を嫌う野心家のパフォーマンス集団といったところか。今、負の部分が噴出しているような気がする。それにつけても、代表候補、失礼だが、どちらも旬を過ぎた人という感じだ。挙党態勢ということで、代表、幹事長を分け合う形になるのかもしれないが、新鮮味はなく、国民の期待感は薄いのではないか。

    しかし、民主党の今後には注目したい。政権という求心力もなくゴタゴタが続けば、寄り合い所帯の党は代表選後に分裂するかも知れない(今日一緒だった民主党の県議も言っていたな)。

  日本の政治のこれからを考えれば、現行選挙制度のもとでは、政権交代が可能な2大勢力が存在するのが望ましいと思う。民主代表選、それに続く9月の自民党総裁選、政治が動きした。政界再編もあり得るだろう(圧倒的多数の自民党が分裂する理由は乏しいが)。ともかく、長い目で見たときに、日本の政治がよくなる方向に向かえばいい。

  昨日は、某ケーブルテレビ局の政治番組収録のために渋谷のスタジオにいた。議会改革と地域社会の今後をテーマとして、地方議員4人によるディスカッション形式だったが、いささかしゃべりすぎたかな、と反省している。

 どのように編集されるのかは分からないが、約2時間半の収録は楽しく、短く感じられた。自分がどのように映っているか番組を見たいのだが、スカイパーフェクTVに加入してないから確認できない(泣)。

 番組で一緒だった民主の議員に「前原前代表が言っていたけど、政令市で県の役割ってほとんどないですよね」などと話をしたが、横浜市議だと思っていたその人は実は神奈川県議で、失礼なことを言ってしまった。少しムッとしていた。

 さて、これから依頼のあった原稿を一本書く。参加している会の機関誌に掲載するもので、タイトルは「憲法改正の是非」。3日程前にOさんから携帯で頼まれて、安請け負いしてしまった。400字で締切は4/5。もう過ぎてるじゃん。

 憲法改正は重いテーマでもあり、いい加減なことは書けない。しかも、400字という字数は文字が少ないだけにしっかりと構成して、整理しないといけないので、1000、2000字より難しい。今、断れば良かったと思っているが、後の祭り。是の立場で書く。今日中にメールで送ればいいですよね、Oさん? 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 4日 (火)

井口羽純さんのこと

 今日の読売新聞(多摩版)に心臓移植手術のために渡米していた八王子市打越町の井口羽純さん(20)が2日午後亡くなったとの記事が載っていた。

  羽純さんは「拡張型心筋症」という病で心臓移植しか延命の見込みがないと告げられていた。このことを知った近所の方々が「羽純さんを救う会」をつくり、アメリカでの移植手術の医療費の募金活動が行われた。

   ちょうど、昨年の9月に、熱心に会の活動に取り組んでいる方からプレス対応に関する依頼を受け、お手伝いをした。記者会見の様子は、新聞や地元メディアにも取り上げられ、話を聞いた市の幹部職員たちも支援してくれた。年末の駅頭や今年の成人式会場でも熱心な募金活動がおこなわれていたのを思い出す。

  多くの方の支援を得て、やっとドナーが見つかり念願の手術ができたのに拒否反応を起こしてしまったのだろう。羽純さんのご冥福を心よりお祈りする。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 2日 (日)

フゥッ、と一息

  ブログを書いている今、窓の外は大粒の雨が降り続いている。今日は後援会のグラウンドゴルフ大会が開催された。天気予報が午後は雨ということで大分気を揉んだが、閉会式の午後2時過ぎまでは天気が持った。閉会式で賞状を渡しているときにポツポツときた。

  でも、大勢の方に参加していただき、試合中に雨にも降られず大きなトラブルなく終了できたことに感謝せねばなるまい。市議に当選した翌年から始めた大会も今年で7回目。10周年は記念誌でも出すようだね、などと気の早い会話が飛び出すような大会の成功だった。

  これも、裏方で力となってくれた実行委員やスタッフの皆さん無しには到底できなかったことだ。感謝である。腹痛もほとんど治まって、今日は心地よい疲労感の中で眠りにつけそうだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 1日 (土)

体がだるい

 今日から4月だ。桜もほとんど満開で春爛漫の趣である。ここ数日晴天が続いているが、何故か明日だけ、雨降りの予報だ。明日は後援会のグラウンドゴルフ大会が予定されており、現時点で350人超の方にエントリーいただいている。準備の都合もあり天気が大変気になる。

 後援会長と連絡をとり、小雨程度なら決行しようという話で進んでいる。明日、雨天で中止になった場合には4/9に改めて開催するが、来週晴れる保証はない。何とか天気が持つように祈る。

 さて、昨日の夕方から腹痛が起こり、全身から力が抜けていくように体がだるい。昨日はしくしくとした腹痛を抱えながら8時には床についた。ブログを書く気力もなかった。何か食べ物が当たったのかもしれない。心当たりは、昨日の昼食に食べた、チキンマサラ(インドカレー)だ。昼以降、何も食べられない。仕方なく、近所の診療所へ行って点滴をしてもらった。熱も出てきた。

 15時からの八王子市消防団結団式には出席せざるを得ないが、夕方の保護司の会は断った。まだ、明日の準備がととのっていないのに、だるい。早く回復しないかとおもう。明日の天気も気になる。 

                                          では

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »