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2006年5月 1日 (月)

拉致被害者家族 横田早紀江さん帰国

  昨日、北朝鮮による拉致被害者家族の横田早紀江さんが米国での活動を終え帰国した。米下院公聴会での証言は議員の心に訴えかけたものであったと同時に、世界に向けての拉致問題解決へのメッセージとなった。

  米大統領との面会も実現し、ブッシュ大統領は早紀江さんの話に感動、拉致問題解決への協力を約束してくれたとのことだ。

   報道に触れ、戦前の中国国民党総統蒋介石の婦人宋美齢が頭に浮かんだ。宋美齢は第二次大戦中、アメリカ全土を回り、抗日戦への援助を訴えた。特にアメリカ連邦議会における抗日演説は、全米から賞賛を浴び、当時のフランクリン・D・ルーズベルトの対日政策に大きな影響を与えたと言われれている。 

  早紀江さんの訴えが、大統領、議会をはじめとする米政界のみならず、一般の米国民の心に届き、拉致問題への認識と、解決への国際的機運が高まることを切に願う。

  今回の早紀江さんの訪米は大きな成果であったと思うが、米議会での証言や大統領との面会というところまで段取りをした日本国政府、関係者の努力にも敬意を表したい。

  六カ国協議が行き詰まるなか、国際政治には米国内の政治状況もからみ、様々な思いのもと色々な力学が働くのであろうが、なんとか、それらの環境もうまく利用して拉致問題の解決へと結びつけてほしい。

  今回、横田滋さんは訪米しなかったようだが、体調がすぐれないとの話もある。横田さんに限らず、拉致被害者の方々は、好むと好まざるにかかわらず家族を取り戻すための壮絶な半生を戦っている。時間が限られる中、父母がめぐみさんに再会できることを強く願う。

 

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