台湾 議会事情
台湾の議会と言うと、どのようなイメージをお持ちだろう。自分のイメージは、、、とにかく熱いという感じ。気温じゃやなくて熱気ね。
時に海外ニュースで流れる台湾議会の模様は、議場で女性議員同士が取っ組み合いをしていたり、発言中の議員に他の議員が猛突進してパンチを食らわせてメガネがすっ飛んだり、カツラがズレたり、、そんな映像だ。
今回お邪魔をした高雄市議会。閉会中の空の議場ではあったが、そんな様子を彷彿とさせるものだった。
まず驚いたのが、どの席も議案書や議事録が乱雑に山のようにつまれていること。そのほかにペットボトルの水や間近にせまった市議選のリーフレットなどが机上といわず、足下までうず高く積んである。これ読んでるのかな? ともかく、八王子の議会、日本の議会とは随分違う議場風景。
議場の正面には孫文の肖像画が掲げられ、議長席、発言者席があり、発言者には補助者もついて行政側も反論してガンガンやるらしい。
高雄市は直轄市として人口150万に対し、各中選挙区から選出された議員は44名。議場は市役所とは車で5分ほど離れたところにあり、議会が行政に対する機関として独立してあり、日本に比して権威が高いことを伺わせる。
さらに、議会が設置運営する議会資料館があり、ジオラマや市議会紹介ビデオなど充実した展示により、来訪者は市議会の沿革や仕組み、現状を知ることができる。
質疑も日本の場合、持論を展開する発表会の様な感であるのに対し、台湾では言葉による闘いのようだ。
熱い熱い台湾議会には、日本の自由民権運動時代の息吹のようなものを感じる。「地方議会不要論」が取りざたされる事もある日本にあって、台湾議会は議会本来の在り方を考えるエッセンスが詰まっている。
最後に。12月市議選に挑戦する女性候補、高雄のアヤヤこと王さん(独身)とお会いした。「リーフレットの写真と随分違うっ!?」 という同行議員の声が挙がった。
☆ 王候補の御健闘を祈ります ☆
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