ホワイトカラー・エグゼンプション
年明けに社会人2年目のY君から、「ちょっと飲みませんか」との誘いがあったので、もう一人呼んで3人で食事がてらのミニ新年会をおこなった(まぁ、ただの飲み会ですな)。
その時、ひょんなことから話は、ホワイトカラー・エグゼンプションに。20代中盤、30なりたて、40代の私の3人は制度を巡り侃々諤々の議論となった。
制度概要は勤務時間による給与から、成果による給与に改めるためホワイトカラー労働者に対する労働時間規制を適用除外にするもの。経団連が導入を求め、厚労省で検討され、昨年12月に労働政策審議会から答申が出された。
スワっ、法制化との報道に、労働団体、サラリーマンが強く反対し、先日、安倍首相も法案提出は「国民の理解を得て」とトーンダウンし、今国会への法案提出を見送った。
詳細は良く分からないのだが、一定の給与を得ている専門職が労働時間規制を撤廃し、弾力的に勤務するという絵はわからなくない。
しかし、その対象とする職種や給与が、ただの事務一般サラリーマンで年収400~500万程度からであるとすれば、詐欺っぽいと感じる。本当に専門性があって時間による束縛が必ずしも成果に結びつかない職、あるいは年収1000万以上といったことなら合理性があるように思う。
まあ、グローバリゼーションと人口減で大きな社会変化を覚悟せねばならない我が国だ。 どうせなら、単に旧来的な横並びに固執することでもなく、個人、個人が時間や心のゆとりを体感し、豊かさを実感できる、そんな社会に変革していきたいものだ。
※ 先日、議員活動を社会性のあるニートと表現した学生のフレーズに対して、読者より、ニートは学習意欲や目標も持っていないのだから、「社会性のあるニート」では表現自体自己矛盾ではないか、との指摘をいただきました。たしかに、社会性のあるフリーター、と言った方があたるかも知れません。
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