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2009年12月

2009年12月31日 (木)

平成21年 大晦日

あと1時間足らずで平成21年も幕を閉じます。皆さんにとっって今年はどのような年であったでしょうか。

昨年のリーマンショック以来の経済の低迷の中で、いつか、いつかと言われた総選挙が8月30日に行われました。国民の自民党への拒否反応が奔流のように政権交代へとつながり歴史に刻まれる政治の大変化の年となりました。

しかしながら、その後の状況をみると民主党政権も腰が定まらずフラフラとした印象で、1月からの通常国会、予算審査とどのような展開になってもおかしくはありません。

国民は自民党に拒否感を示したけれど、民主党の政策を積極的に支持して投票したわでもなく、だからといって民主党への失望感が自民党に振れるということはないだろうと思います。動き出した時代の歯車は逆回転はしないということです。

経済は一時期の最悪状態からは脱した模様ですが、デフレが続いています。一方、最近の円高状況をみると基軸通貨としてドルの先行きも不安視されます。

税収の落ち込みと景気対策としての大型予算編成、それにともなう国債発行の増大は、将来の国債暴落への序章にならないかと心配になります。

このように考えると、今はすべてが微妙なかじ取りの中で動いていかなくてはならない時なのでしょう。政治も大きな流れは変わらずも、ここ何年かは揺らいで動いていくのでしょう。

自分にとっては、今年は小さいながらも新たな歩みを踏み出せたような気がします。

春先までは政治倫理条例の関係に関わりきりで、結果は不本意でしたが信じるところに従い悔いのない活動ができました。後援会は新体制が発足し、3年ぶりに市民会館で映画会を盛大に打つことができました。議会では期せずして副議長に選ばれ、これまで質問をメインに攻めの言論で活動を通してきましたが、より広い見地からコーディネートするような活動にシフトしてきました。

一般質問が制約される分は、これからは気になるテーマを取り上げてMinoru通信を書いていこうかな、などと思っています。

プライベートもそれなりに充実をして、健康な1年を過ごすことができました。面白かった本は中谷巌氏の「資本主義はなぜ自壊したのか」。その他久しぶりに歴史小説にハマってしまいました。

来年は寅年。年男です。

今年踏み出した一歩から、跳躍、勝負モードに入っていくつもりです。気合を入れて。

まったく徒然になってしまいましたが、皆様1年間お疲れ様でした。

ありがとうございました。良い年をお迎えください。

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2009年12月29日 (火)

う~ん 困ったもんだ (≧∇≦)

議員は多くの皆さんから諸々の相談をいただく。そうした中で、最近ちょっと困った事が。

実は自分の後援会女性部幹部のもとに  M党都議 A 氏から執拗に「飲みに行こう」との誘いの電話が入り困っているとの相談である。

女性幹部は A 氏とは初対面で、1月ほど前に市内の居酒屋で友人と食事をしている時、たまたま隣り合わせになり、両角後援会幹部と自己紹介した上で話をしていたらしいのだが…

その後、頻繁に A氏から携帯に電話が入り、子育て真っ最中の彼女は、大変迷惑であり、困り果てている、という相談である。

自分は A氏とはほとんど面識もなく直接会話をしたことも無いのだが、顔を合わせる機会もあるかもしれないので、その時は彼女のメッセージは都議氏に伝えようと思う。

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2009年12月28日 (月)

夜警

年末恒例の夜警。

各町内で拍子木の音とともに夜警が行われている。

我が町会では年末の4日間にわたって実施され28日に終了した。

夜警が行われているところは、まだ地域の絆がしっかりしているように感じるのだが、今年もあと僅かを実感する時でもある。

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2009年12月21日 (月)

あと一歩

相馬市長選挙の結果が判明した。残念ながら根岸候補はあと一歩及ばなかった。

 

果敢に現職に挑んだチャレンジスピリットを先ずは称えたい。 

期間中、応援にはいけなかったが、街の将来を思い決断し戦った事は何よりも尊い。

今は、ただお疲れ様と言いたい。 

一段落したら、ゆっくりして欲しい。家族を大切にして欲しい。

その上で足らざるところを省みて再出発すればいい。

兎も角、お疲れ様でした。

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2009年12月17日 (木)

祝 就職決定

今、就職氷河期で大学生の就職は大変なことになっている。

インターンの学生の就職を見ていると毎年の経済状況が実感としてよくわかる。

昨年までは景気回復で企業が積極的に採用し就職状況は良かった。が、リーマンショックで状況は一変。

昨年就活組の元インターン生 F君は名門W大学を留年して今年再度就活を展開。さらに状況が悪化した今年、公務員試験でいいところまでいって国、地方ともに最終段階で×。

その後、音信不通となり、気にかかっていたのだが、今日、ニュータウン特別委員会視察のバスの中で電話が。某地方自治体の試験に最終合格しました、と明るい声が。

良かったなあ。今後は立場は違えど同じに町を良くすることを使命とした業界人に。

幸い、職場がそう遠くないところなので仕事に慣れたら、またテニスをしよう!

兎も角、おめでとう! がんばれよ!

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2009年12月16日 (水)

GRIPSフォーラムへ

先日(14日)政策研究大学院大学で行われたGRIPSフォーラムに参加した。

今回、2人の改革派政治家、民主党の枝野幸男 衆議院議員とみんなの党 渡辺喜美衆議院議員を迎えて「政権交代と政党政治の現在」のテーマで行われた。

興味深かった点は2点。

まず、お二方の経済政策を巡る認識の違い。渡辺氏は現状を危機と捉え、この危機を克服するため、デフレギャップを財政・金融政策連動で切り抜けるべしといった主張。その為にも政治主導=官邸主導が求められるといったもので、成長戦略の必要性を説く。

一方、枝野氏は今のデフレ状況はこれから50年常態化する。情報化が進み、最先端の工業製品をもタイムラグ無くどこでも作れるようになり、日本の高付加価値、物づくりりの優位性は保てない時代になった説く。故に、こうした経済状況に対応するべく社会と政治を変えていくべきだとの主張である。

2人の主張は180度違うのだが、枝野氏の主張は説得力があったように感じた。しかし、であれば、どのように日本は生きていくのか、成長なくしてどのような社会を築くのか答えはなかなか出ない。

もう一点は、枝野氏の私見としながら、マフェストについて見直しなどすべきではなく、しっかりと実現することこそが重要との意見。巷間、財源問題もあり、マニフエストに拘泥せず、見直すべきは見直すべしといった論調が強いように思うが、枝野氏曰く、見直すべきとはその人が考えていることで、個々内容が違うため、それをすれば全体が見る影もなくなりマニフエストの態をなさ無くなる、との主張である。

その他、今が明治維新、戦後改革をもしのぐ変革期で、この変革完了には10年を要する(枝野氏)との認識だが、政権発足100日を超えて経済、外交分野を中心に混迷する新政権がそうした歴史的な役割を果たしうるのかどうかの正念場を迎えている。

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議会最終日

今日は12月議会の最終日。本会議場では各委員会の委員長報告に引き続いての議案の採決。その後、6本の意見書の採決が行われた。

結局、本議会を通じて26の市長提出議案と6本の議員提出議案(意見書)が可決成立した。

成立した議案の中には28億5千万円の補正予算案も含まれる。補正の内容は、法人市民税の減額(29億)とこれに見合う額の臨時財政特例債の発行が主なもの。

景気悪化による税収減が市政に影を落としだしている。

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2009年12月11日 (金)

議会改革講演会

本日は9時の打合せ、10時からの議会運営委員会出席の後、写真展を見学して、午後は市議会の議会改革講演会に出席。

議会基本条例について議会全体で勉強する為、山梨学院大学教授の江藤敏昭先生を迎えした講演会で今日は進行役を務めさせていただいた。

中身としては、今まで自分も散々に発言し感じてきたこで共感する部分が多かったが、質疑も活発に行われ実りあるものであったと思う。

キーワードは「機関としての人格を持った議会」。だが、合議制ゆえなかなかにその実現は困難なのも事実。

今日の講演会が八王子の議会基本条例、議会改革の第一歩となることを願っている。

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都立 小児総合医療センター(府中)を視察

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議会の休会日。9時からの正副議長打合せ、10時からの会派代表者会議出席、11時30分からの会派打合せに引き続いて、午後は来春オープンの小児総合医療センターと多摩総合医療センターに。

小児総合医療センターは都の病院改革の一環として、都立の清瀬小児病院、八王子小児病院、梅ケ丘病院を統合して府中に整備するもの。

今日は開業に先立って小児総合医療センターを市議会で事前視察することとなった。

新設された建物は2つの機能から成っている。1つは現行府中病院を改築移転し、高度・専門医療をおこなう多摩総合医療センター(789床)。そしてもう1つは、小児の総合的高度・専門医療機関として整備される小児総合医療センター(561床)である。

特に周産期医療については、M-FICU(母体・胎児集中治療管理室)9床、産科42床、NICU(新生児集中治療室)24床、GCU(新生児回復期治療室)48床を擁し、日本でも有数とのことであった。

その他、こどものメンタル面から家族支援まで、子どもの医療に関する総合的な体制となるようだ。

内部は兎も角立派。梅ヶ丘病院の統合もあり、中には特別支援の学校があり、教室は勿論、体育館、屋上プールまである。整備には350億円ほどで、PFI事業者への運営費は15年で2500億となる。

医師不足が社会問題化している中で、ドクターの確保が困難なのではないかと質問したところ、こうした高度専門の医療機関は個々の医師のキャリア形成にも資する為、医師集めに苦労はく、必要なスタッフは集まっているとのことであった。

総合化され小児をめぐる質の高い専門医療が期待できそうだが、八王子からのアクセスは必ずしも良いものではない。

この病院が多摩地域の高度医療を支えることに期待を持つ一方で、中核病院への医師確保ができずNICU設置にめどが立っていない八王子の現状を考えると、小児総合医療センター開設という現実を踏まえた上で八王子地域での小児医療を如何に充実していくか改めて考えさせられた。

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2009年12月 8日 (火)

文教経済委員会

所属する文教経済委員会が開催された。

付託議案は5件。それぞれ簡易採決で可決。

第110号議案 八王子市いきいき産業基本条例の一部改正 → 中身は条例中、商店会への入会の努力義務規定を設けるもの。
・産業振興の基本条例中に商店会の規定を盛り込むことが条例趣旨に合致するか?
・他にも諸団体がある中で、なぜ市が商店会への入会を条例で規定するのか?

といった趣旨の質疑が相次いだ。議案勉強段階で自分もそのような疑問を担当課にぶつけていたので全く同感。ちょうど基本条例があったから盛り込んだといったところか。

第125~128号議案 パーソナルコンピューター等の取得について→国の補正経済対策予算の関係。学校へのパソコン配備。2000千万以上の契約で議決案件に。4本に分けて市内業者の指名競争入札により契約。

その他 報告事項が6件。
(1)ゆめおり教育プラン(骨子案)について
(2)八王子市立小中学校適正配置に関する説明会結果について
(3)インフルエンザ様疾患による臨時休業措置状況について
(4)(仮称)新・生涯学習プラン(素案)について
(5)屋外運動施設の利用時間帯等の変更について
(6)第二次読書のまち八王子推進計画について

報告事項は議決をするわけでなく、行政側が議会に報告をする案件。

この内、「ゆめおり教育プラン」は平成18年の教育基本法改正により策定努力が求められている自治体の「教育振興基本計画。その八王子市版。今回骨子が発表され来年3月に正式に策定となる。

委員会では、不登校の市内の状況とそれに対する認識を問うた上で、計画中に登校支援を重点施策として位置づけ、各ケースに学校が学校長を中心としチームを組んで、その解決に真摯に取り組むべきと発言した。

現在、市内の小中学校の不登校の子どもの数は小119人、中424人。

計画ではスクールカウンセラーの配置推進やスクールソーシャルワーカー導入がうたわれているが、いくら仕組みができても、校長を中心に学校が不登校の子に向かい合う姿勢がなければ何もならな。特にその点が機能するような姿勢と各学校への指導をお願いした。

発言した意見が十分参考にされる取り上げられるよう期待したい。

 

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2009年12月 6日 (日)

八王子市消防団フェスタに

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市役所駐車場で行われた消防団フェスタへ

はしご車や展示もあって、それぞれのブースが賑わっていました。

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2009年12月 1日 (火)

イザ、事業仕分けへ!

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行政刷新会議の「事業仕分け」9日間の日程が終わり、取り上げた449事業中、予算削減額は約7500億円。公益法人基金の返納額を加えた総額は1兆9500億円に上るとのこと。

11月25日(水)、インターン生とともに会場となった市ヶ谷の国立印刷局体育館へ。連日、目を吊り上げた蓮舫議員の映像で取り上げられ国民の関心が高まる中、現場はマスコミのカメラクルーと傍聴者でごった返し、政治の儀式というよりもどこかお祭り的な熱気に彩られていた。会場には制服を着たどこぞの小学生から、すこし業界系の人々まで。。つまり、時代の先端に乗り遅れまいとするようなフアッション的な空気すら漂っている。

2年ほど前に、自分が構想日本の講師をお招きして市議会会派で事業仕分けの勉強会を開いたのだが、その時においでいただいた伊藤伸氏が、行政刷新会議の事務局で中心的に活躍をしている。会場でバッタリと伊藤氏にお会いし、私の恩師の一橋大学大学院教授 辻琢也先生も民間仕分け人になっているとのこと。ほほ~。。自治体の仕分けで活躍されてきた厚木市の小瀬村さん他、知り合いが何人かいてこの仕分けが身近なものと感じられる。

入り口に入ると150ページ強の資料とレシーバーがが渡され、3班に分かれたWGの傍聴となる。資料は、全体の流れの後に各事業ごと担当省庁の作成した施策・事業シート(事業目的・概要、概算要求額、必要性、自己評価etc.)と関連資料、それに財務省がまとめた論点説明シートからなる。ロの字セッティングのテーブルに、担当所管(3~4人)、財務省予算担当(1~2人)、仕分け人(7~8人)、政務官といった配置で、1事業1時間程度で評価を下していく。

大体、これまで各地で行われてきた自治体の例と同じなのだが、大きく違うのはマスコミを含めた注目度!そして、政府の立場の政務官のコメント。ヤハリ、ギャラリーが多い&全国の注目浴びてる空気は、役人、仕分け人双に影響を与える。特に「突っ込み」方には檜舞台でしょうなあ。

資料や役所の説明などは、各省庁が主計局に説明するのを公開で見ているようなもので、一緒に行った学生にも勉強になったことと思うし、巷間いわれるように予算過程の可視化こそが今回の事業仕分けの最大の効果だろう。

仕分け人のコメントに関しては、なかなか多岐に亘る専門的な事業につっこんだコメントを入れていくのはむずかしいからか、すべてにわたり共通するような一般化した指摘が多かった気がする。事業仕分けそのものは、無駄を無くすとともに、本来の「そもそも論」を問う点にこそ意義がある。すなわち、そもそも税金で公共がする必要があるのか?そもそも国がやる必要があるのか?etc.しかし、今回、95兆円に達した次年度概算要求の3兆円圧縮が至上命題とされたため予算削減装置として本来の意味と方向が若干変わってしまっているのでは?という点が気に掛かる。そのこともあって、自治体の仕分けでは余り見られない「廃止」が連発されたのでは無かろうか。

印象としては「木を見て森を見ず」と言うところも。事業レベルの精査には有効だが、戦略的な方向性に基づく予算の方向付けに物たらなさを感じた。また、予算当局が世論を背景にカットしたい440事業強をピックアップしたと言った感も否めない。

しかし、だからとっていって、族議員と役所の利害が一致し、それぞれが惰性でもたれ合いながらおこなってきた予算編成に戻るようなことを国民は求めていないだろう。

ベストといわずともセカンドベスト。国民は膿をはき出すことこそを今求めている。

☆ PS.

○会場の出口付近で役所の方がぼやいておりました「何で、あんなのにぼろくそいわれなければならないんだっ!」と。

○それと、帰り際、同行した学生がズームインスーパーの取材を受けておりました。残念ながら採用されなかったようですが。。 

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