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2010年9月26日 (日)

中国 この理不尽な国

尖閣諸島周辺の日本領海内で海上保安庁巡視船に故意に衝突したとして逮捕・拘留されていた船長が突如、釈放されると言うニュースが飛び込んできたのが24日夜。

正直、びっくり、何が起こったのかと思った。船長は25日未明に石垣空港からチャーター機で帰国。

その後、中国政府は日本政府に謝罪と賠償を求めてきた。

この件が頭から離れず、非常に憂慮している。

今後、経済的にも軍事的にもますます巨大化するであろう非民主的な一党支配国家 中国。それにどのように対していくのか。今後、日本は大変な困難が続き厳しい状況が常態化するのだろう。

今回の政府の対応は腑に落ちないし、地検が政治的判断するのは筋違いだというのも正にそうである。しかし、これは検察が勝手に判断して政府は中国の主張を認めたわけでないという立場だけ残した苦しい詭弁でもあるのだ。それほど追い詰められていたということだろう。

民主党政権の今回の対応にはがっかりではあるが、では毅然と何が出来たか?戦後一貫して政権与党であった自民党に批判ばかりする権利があるか?今回の結末は、そもそも日本政府が過去何十年に亘りこうした問題に手を打たず、放置してきた結果でもある。

中国が国内法で自国領と規定したときに政府は抗議し、国際社会にアピールしたか?その都度、曖昧な対応に終始してきたのではないか。

人口、経済とも縮み傾向で成熟化に向かう日本。かたや、将来人口は15億人に達し、経済規模は世界第2位となり、毎年、軍事費を非常な規模で増やし、空母を建造して外洋進出を本格化する中国。経済的にますます中国に依存する日本。

今回、他国の領海内での取り締まり行為に対し、政府間・民間交流の一部停止、観光客等の実質渡航制限、希少資源の輸出実質停止、中国内の日本人拘留と次々と対抗措置をエスカレートさせてきた。

理不尽な要求に足元を見た無差別な対抗措置。

しかし、ここで譲歩をいくら重ねても、どんどん理不尽な要求が増長されてくるばかりだろう。側聞するところでは中国は沖縄も「返すべき」といっているらしい。

久しく、国家というものを意識してこなかった日本人がこのような形で国家を意識することとなった。石垣の漁業関係者だけでなく、中国で仕事をする友人、出張中の甥や姪、中国と取引をしている知り合い、留学生、旅行者etc. すべて自らの身近に影響する危機でもある。

2000年、3000年の長い期間つきあいをしてきた隣国とは様々な歴史がある。全般的には先進文化を学び尊敬をしてきた関係であったと思う。日清戦争を中心に100年くらいは中国を蔑視するような風潮のなか戦火も交えた。

そうした長い目で見ると、今世紀、中国は隆盛し地域大国、世界大国化し、理不尽な強国の理論・中華思想で周辺国に対してくる。

今の状況は幕末的でもある。最終的な衝突は絶対に避けつつも、覚悟を持って日本の将来を開いていく忍耐が必要だ。今回のことは屈辱的ではあり、これからも理不尽なことが続くとは思うが、新たに目を開いて、忍耐をしながらも経済や国防、文化までわたる戦略的な対応をしていかなければならない。

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