市政雑感
市長選の後、3月と6月には定例の市議会が開催されています。
3月定例会では、予算案が滞りなく議決された上で、副市長に市役所生え抜きの中村敬氏(元市財務部長)と元東京都職員の村松満氏(前職は東京都教職員互助会理事長)が就任しました。また、教育長には前市学校教育部長の坂倉仁氏が就任しました。
6月定例会では、約 20億円の補正予算案が上程・議決された他、「八王子市長等の給与に関する条例」の改正が行われました。改正内容は現市長が今期の退職金を貰わないとするものです。
先の市長選にあたり、私は市長退職金制度の廃止と副市長、教育長の退職金半減を公約として掲げました。 その後、他の候補者も市長退職金について追随して表明した経緯があります。結果として、市長退職金について一石を投じたことが波及。現実の市長退職金辞退に結びついたことは、良かったのではないかと思います。
また、現在、市では早期(2年を目途)の中核市移行を掲げています。しかし、八王子市の場合、東京都内に存する自治体という事情から、仮に中核市に移行した場合、毎年度数十億円の財政負担が新たに生じる可能性があります。
中核市は都道府県事務を市に移管するものですが、そのコアは東京都が実施する保健行政と都市計画行政です。しかし、八王子市の場合、既に保健所は都から市に移管されており、また、地方分権の流れの中で都市計画分野でも東京都から八王子市への事務移譲がかなりの程度進んでいます。
その結果、様々な条件をクリアして中核市に移行しても、メリット(市民生活に直結するもの)よりもデメリット(毎年の財政負担増)の方が大きいことも十分に考えられるのです。
そのため、私は市長選の時の新聞社の取材に際しては「現時点での八王子市の中核市移行はナンセンス」とコメントしていました。
この問題については市議会で十分な政策論議を尽くして欲しいと思います。
PS. 最近の市政ウォッチを通じて、「長高-議低」から「議高(一部の)-長低」に変化しているように見えます。1期生議員が6月議会を全休するなど心配な点もいくつかあります。市長と議会との活発な論議を通じ良い市政をが展開されていくことを期待しています。
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