都議会ヤジ問題
先日、6月25日に平成26年第2回都議会定例会が閉会しました。
(ヤジ問題に関する討論部分) みんなの党 Tokyo 両角みのる
本定例会でなされた著しい不適切発言について申し上げます。
本定例会の都議会本会議に於いて、我が会派の塩村あやか議員の一般質問に対して、女性蔑視ともとれる複数の不規則発言がなされました。発言は女性や個人としての人格を否定する著しく不適切なものであり、決して許されるものではありません。私たちは、このような発言に対し強く抗議をいたしますとともに、発言者には猛省を求めます。
この問題はいわゆる、「都議会やじ問題」として日本全国はもとより、海外にまで大きく波紋を広げました。発言自体が、多くの方々を傷つけたのみならず、2020年のオリンピック・パラリンピック開催都市として、広く内外からのお客様をおもてなしする東京そして日本のイメージは著しく損なわれてしまいました。同時に、日本の首都議会である東京都議会の信頼は大きく揺らいでいます。
遅きに失したとは言え、一部、不適切発言については、その後数日を経てやっと発言者本人が名乗りを上げましたが、この間に、塩村議員からの「処分要求書」は発言者が特定できない故をもって受理されることなく受理期間を逸してしまいました。
また、その他の複数の不適切な不規則発言は、未だその発言者が分かっていません。私たちは、今回の事態を重く受け止め、不適切な不規則発言者には、議会に席を置く者として自らの発言に責任を持ち、潔く名乗り出ていただくよう強く求めます。同時に議長に於いては、未だに発言者がわからない不適切な不規則発言について議会として調査をしていただくようお願いいたします。
いま、多くの都民、国民、そして世界の目が私たちの都議会に注がれています。そして、今ほど、都議会の自浄作用が試されているときはありません。二度とこのようなことが起こらないよう、私たちは、今回の問題を都議会全体の問題として捉え、信頼回復に全力を尽くさなくてはなりません。
これまで都議会では、時には質問が聞き取れないほどの「やじ」が常態化し、そのことが、今回の問題を引き起こした一因ともなっています。こうしたことを踏まえ、「不規則発言」も含めた議会のあり方を議論の俎上に載せ、しっかりと議会改革を推進していくことこそが、全国自治体議会への範を示すべき首都議会に求められていることではないでしょうか。議員各位には、この場をお借りいたしまして、「ヤジの問題」も含め広く議会改革を議論する場を速やかに設置することを提案させていただきます。
そこでの議論を通じて都議会改革を進め、以て都民の信頼回復を図れるよう私たちも、全力を尽くすことをお誓いし、みんなの党Tokyo を代表しての討論といたします。
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