« 2016年7月 | トップページ | 2016年9月 »

2016年8月

2016年8月31日 (水)

小池知事に豊洲市場への移転延期表面を受けて

小池知事の豊洲市場移転延期発表記者会見を受けて コメント

本日、小池知事は豊洲市場移転を延期すると発表しました。知事からは、都民ファーストの視点に立って、①安全性の懸念払拭、②巨額・不透明な費用の検証、③情報公開の徹底をおこない、食の安全、都民の納得のもと移転時期を決定する方向が示されました。
具体的には「市場問題プロジェクトチーム」を立ち上げ上記の問題を専門的な視点から精査しできるだけ速やかに結論を得たいとするものです。

築地市場は築80年を経ており、施設の老朽化等大きな問題を抱えており、そのために長い時間を掛けて市場関係者、東京都、都議会が議論し最終的に豊洲移転が決定したものと理解しています。

既に5,884億円という巨額の都費を投入し完成している豊洲市場の現状を考えれば、致命的な環境問題等が明らかにならない限りは、現時点で移転はやむをえないものと考えます。

しかしながら、11/7の移転は、日程決定の根拠も不明確であり問題があると考えています。特に都の実施する水質モニタリング調査結果が来年1月に判明することになっているにもかかわらず、その前に移転を実施することは大きな疑問が残ります。常識的には結果が明らかになり都民に安全を証明できた時点で移転すべきです。

また、この移転日程に合わせるように、知事選挙の最中に知事職務代理者の下で築地市場解体工事入札が実施された点も問題です。

さらに、長期間、市場関係者と意見交換し設計・建設されたはずの建物が、今になって利用勝手の悪さがたびたび指摘されている点については、新市場建設の進め方が適切に行なわれてきたのか、疑問も感じます。

以上を踏まえると、現時点でこれらの問題を明らかにし、課題をクリアしたうえで、都民が安心できる、より良い施設としていくために検証していくこと、そのために移転時期を延ばすことは十分に納得のいくことと賛同いたします。

今回の件は、小池知事の掲げる都民ファーストの行政姿勢の1つの象徴でもあり、PTでしっかり検証し、影響を最小限にする速やかな対応で都民の食の安全を図ることを望みます。

我々かがやけTokyoは、都民ファーストの視点でこの問題に取組んでまいります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月 7日 (日)

小池知事が対峙するのは都議会自民党と○○

小池東京都知事が誕生してから1週間。

この間の記者会見で矢継ぎ早に今後の取組みを打ち出しています。


「東京大改革」については、知事をトップとする改革推進本部を立ち上げ、その下に2つのチーム(① 情報公開チーム、② オリンピック・パラリンピック検証チーム)を設置する。


改革推進本部には外部からの人材を登用し、②については9月に中間報告を行うこと。


開会したリオ大会については、8/18~24の日程で閉会式にのみ出席し、随行員は4名(舛添前知事のロンドン随行は19名)。ホテルはスィートは使用せず、飛行機はファーストは使用せずビジネスクラスを使用。


子育て支援については、9月議会に補正予算を提出し、取組みのスピードをアップさせる。


2020までの4年間の政策実行プランを年内に策定する。


来年度予算編成方針を示し、すべての事業に終期を設け、不要な事業は中止するとともに政策評価を徹底させることを表明。


これから、来月28に始まり、10月13日に最終日を迎える都議会定例会が小池都政の船出の第一の大きな山場となります。そして、小池知事が圧倒的な組織化されていない、しがらみなき都民の支持を得た改革を実施していくには2つの関門があり、それに対峙していかなくてはなりません。


1つは都議会。特に60人/127人を占める最大会派都議会自民党です。初登庁での大人げない対応を見たとおり、難物ですが、政策は予算案、条例案という議案という形をとり、これらが都議会に承認されなければ、政策は一歩も前に進みません。


まっうとうな議案を出しているのに、「アンダーグラウンドの調整がない」、「聞いていない」などの難癖をつけてすべてを葬り去るようなことは難しいとは思いますが、この部分は都民の視線が非常に重要な役割を果たすと思います。


そして、もう1つ知事が向き合わなくてはならないのが、都庁官僚たちです。彼らは独特のプライドを有し、これまで最大会派自民党(実際はその一部トップ)との裏政策決定システムを構築し、持ちつもたれつ都政を動かしてきました。

このような都庁官僚、都庁官僚OBと自民党を中心とする与党体制をひっくるめて私は「都庁一家システム」と呼んでいます。


知事は都庁官僚を掌握し、信頼を得て、彼らを使いこなさなくてはなりません。しかし、彼らは、現在、知事の力量や自民党との力関係を慎重に品定めしている最中だと思います。
 
面従腹背もよくあることで、そのようなことがないよう人事権を活用し、信頼のおける人材を確保し、都庁官僚に「この知事のもとなら」と思われるようになり、上手く都庁官僚を使いこなしていかなければなりません。



ところで、初登庁について。


既に報道やネットで明らかにされていますが、都庁正面玄関前の出迎えは、前回舛添氏当選の時には議長、副議長、各会派幹事長が並び、その次に副知事等の幹部役人が並んでいました。


ところが、今回小池知事の出迎えへは、私たち かがやけTokyoの3人のみで、議長・副議長はおろか、どこの会派もいませんでした。


長くなりますが、経緯を振り返っておきます。

当初、まだ知事選の当選者が決まる前には、「8月2日 9時30分に知事出迎えのセレモニーがあるので会派幹事長に来てほしい」と行政サイドから連絡がありました。


しかし、その後、小池知事の当選が決まり、私が会派の幹事長として日程確認をすると、とたんに歯切れが悪くなり、最初は「まだ詳細が決まっていないので調整中です」との返事でした。


その後、「明日はどうすればいいんでしょうか?」と聞くと、「今回は行政主体で出迎えをすることになったので、敢えて出迎えは結構です」となりました。


そこで、たぶん、小池氏が知事選に当選したので、増田氏を支援した自民党・公明党が出迎え拒否を行政側に伝え、さらに鳥越氏を支援した共産党、民進党等も同調したのだろうと
思い、私は「私たちは会派の3人でお出迎えします」と伝えたわけです。



そして、当日。

まず最初に、行政職員にどこに並ぶべきかを聞くと、なんと、建物内のオリンピックの旗が3本並んでいる裏に並ぶように言われました。我々は、これまでの出迎え映像から、通常は正面玄関の外、そして議会が一番最初と認識していましたので、それを断り正面玄関の一番前に並んだのです。
 
11


すると、しばらくすると政策企画局のラインの課長が表れ、「行政主体の出迎えなので、ここは副知事が並ぶので、その後ろに並ぶように」 告げられました。しかし、これまでの知事の出迎え画像を見ていた私は「今までの出迎えでも副知事の後ろに議員は並んでいない」旨を伝えました。


と、今度は局長が現れ、「副知事が先で、その次に並ぶように」と強く迫ってくるではありませんんか。
 
Photo


理由は「行政主体の行事であり、我々職員が執務する庁舎に上司である知事を迎える場なので、(議員は職員の後ろか副知事の次に並んでほしい)」というものでした。


大分カチンときた私は「東京都では過去何回も知事初登庁の出迎えは、議長・副議長をはじめとする議員が先で、その後が行政職員であったのに、なぜ今回のみ行政職員、議員の順としなければならないのか?」、「そもそも庁舎はシティ・ホールであり、全都民のもので、あなたたち職員のものではない」と返答し、頑としてポジションを譲りませんでした。


すると、今度は筆頭副知事+局長+次長+課長という布陣で、皆が目を三角にして詰め寄ってきて「行政主体でおこなうのは知事も承知している」「知事も承知している行政主体の出迎えを、(あなたちは、強引にここに並んでいる)ということは、共通に認識しているということでいいですね」と脅してきました。
3
 

そうこうするうちに 知事を乗せた車が到着。(お互いそっぽを向いていますが、、笑)。
4 5
車を降りた知事は、まず、緑のワンポイントを身にまとい集まった出迎えの都民に手を振り、その後、正面玄関に向かいました。
6 Photo_2
 
 
 
そして出迎えの私たちに気付くと、私たちに歩み寄り、笑顔で握手をしてくれた、というのが事の顛末です。
 
9 10
 
たかが出迎えセレモニー、されど出迎えセレモニー。このセレモニーの顛末に「政治」が凝縮されていたのです。
 
 
では、なぜに、それほどまでに、都庁官僚(特に幹部)は、我々を表に出さないように必死であったのか。

この謎を解くカギは、これまで営々と築かれてきた都庁システム、すなわち「都庁一家システム」にあると思います。

これは、都庁官僚、外郭団体に再就職するOB都庁官僚、そして政策の最終決定権を持つ議会のうち実質の議会コントロール者である都議会自民党(実質はそのトップ)の持ちつ持たれつのシステムであり、そのための裏 政策決定ルートが脈々とつづいているシステムなのです。


これまで、いわゆる自民党を中心とした政党が支援した知事が勝利し、知事を押さえていたわけです。そして知事与党自民党と都庁官僚機構がお互いに仕事がしやすい、双方にメリットのあるシステムとして「ボス支配」ができ、システム化され、生き続けてきたのです。


システムの象徴である自民党与党知事。初登庁での出迎えは大切な儀式です。
しかし、反対派の異端知事であれば、そのようなセレモニーはしない。そして、少数でも異端知事と連携する議員が迎えるような画が世間に流れることはあってはならない。


そのために「阿吽の呼吸で」都議会自民党の意を汲んで、「行政主体のセレモニー」という理屈を苦し紛れにひねり出したのが、今回の知事初登庁セレモニー劇ではなかったのかと思います。


圧倒的な民意を得た小池知事ですが、「都庁一家システム」に取り込まれることなく、適度な緊張感で議会と対応し、面従腹背、様子見の都庁官僚を掌握しないことには、都民と約束した改革や政策を前に進めることはできません。


「都政の見える化」をすすめるとともに、是非とも、都民の皆さんには、引き続き都政に関心を持っていただき、小池都政を注視していってもらいたいと思います。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月 1日 (月)

会派の幹事長に就任しました

本日、8月1日付けで会派の役職変更がありました。その結果、私が会派幹事長となりました。

上田令子前幹事長は、政策調査会長となります。

新知事を迎えての会派運営にしっかりと当たって行きたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

小池都知事とともに新たな時代を築いていきます!

舛添前知事の辞職に伴う出直し知事選挙が実施され、政党推薦のない小池百合子候補が政党支援を全面的に受けた有力2候補を大差で下して勝利しました。

この結果は都民が政党都合による候補者選定に辟易し、真にしがらみの無い都民のための都知事を求めていた証左であると思います。

我々かがやけTokyoは知事選告示前に「都政大改革」を公約の柱に掲げた小池候補支援を明確に打ち出し、選挙期間中を通じ、陰に日に全面的な応援を展開してきました。

今回、小池百合子候補が300万票近くの圧倒的な都民の支持を得て都知事に選ばれたことを新しい東京の幕開けとして心より歓迎します。

とはいえ、ここ数年、猪瀬、舛添両知事の任期途中の辞職にともない、オリンピック・パラリンピックを控えて重要な時期にある都政は停滞を余儀なくされてきました。

小池百合子知事には、構造的な都政の問題に正面から取り組むとともに、山積する諸課題にスピーディに対処し、新たな時代の都政を展開・前進させていくことを切に希望します。

また、二元代表制の下、知事と議会は適度な緊張関係を持ちつつも都民益を第一に協力すべき点については協力すべきであり、いたずらに選挙での対立構図をそのまま都政に持ち込むべきではないと考えます。

私たちは、圧倒的な民意を得て登場した小池知事の「東京大改革」を議会の場から全力で応援していくとともに、選挙で示された多くのしがらみなき都民の声を裏切ることの無いようしっかりと都民目線で知事を見守り、議会活動を展開していきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年7月 | トップページ | 2016年9月 »