小池知事所信表明を受けて
本日の都議会定例会で約35分間の知事所信表明がありました。
感想としては、、、
まず、小池色が良く出ていた所信表明でした。
では、どこに小池色が出ていたのか?
まずは冒頭部分。「都議会の皆様と、知事、職員が馴れ合いや根回しで事を円く収めるのではなく、都民の皆様の前でその決定を詳らかにご覧いただく」は、馴れ合いはしないという宣言です。
その結果が、今の豊洲問題への対応ともなっているわけですが、これまでは都職員幹部、議会大会派と知事が持ちつ持たれつの非公式なやり取りで物事を進めていたのを改めるということです。
知事がそうした意識で政策決定をするというのであれば、私たち議会も意識を変えて行動様式を変えるべきでしょう。
豊洲については、この一連の流れで「都政は都民の信頼を失ったといわざるを得ない」とし、責任の所在を明らかにすることを明言しました。
最後には、後藤新平の自治三訣を引き、「公の意識を持たないものが、個の利害のために公益を捻じ曲げることがあってはならず、私利私欲を満たすことがあってはならない」と語り掛けました。
これは議会の一部にこうした私利私欲のための活動をしているものがいるのではないか、という痛烈な批判であり、そうした勢力への挑戦状ではないでしょうか。
政策としては、今年度の待機児童解消目標数値を5,000人上積みする取組みの実施、「ライフ・ワーク・バランス」実現に向けた働き方改革、新たな教育政策大綱の策定都と都独自の給付型奨学金、多摩・島しょ振興、成長戦略、ブランディング戦略、2020年に向けた実行プランの年内策定、受動喫煙禁止対策の推進など、これまで選挙戦で訴えてきたことを具体化してい行く姿勢を示し、バランスの取れたものとなっています。
今日の所信表明を聞いて、議会は意識を変えて、知事の行財政改革に負けないように、議会改革をすすめ、都民ファーストという視点から政策を前進させていくべきと強く感じました。
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