荒れる都議会終了。都政は天王山に向けて動き出す。
昨日、平成29年都議会第一定例会が閉会しました。
今回の定例会は大変に荒れて、その主戦場は予算特別委員会でした。
都議会自民党は55年体制下の社会党のような日程闘争を展開し、中断や深夜までの委員会が相次ぎました。
そうした状況に、予算特別委員会で他会派との交渉役を担った私も、一時は年度内に予算成立しない可能性も危惧しました。
最終的に、昨日の本会議では、美濃部都政以来、実に44年ぶりに一般会計予算案が全会一致、総員起立により成立。都政のエポックを画する定例会となりました。
昨年8月2日の小池知事の初登庁から8ヶ月。その時出迎えた都議会議員は私たち「かがやけTokyo(当時)」のたった3人のみであったことを考えれば、都政のパワーバランスの変わりように驚くと共に感慨深いものがあります。
知事選では自民党・公明党推薦候補と激しくしのぎを削り、民進党・共産党推薦候補とも激戦を繰り広げて知事選を制した小池知事。
その結果、知事は、しがらみがなく大胆に都政改革を進められるフリーハンドを得た一方で、議会では圧倒的多数の潜在的な敵対勢力と対峙することとなりました。
それが8ヶ月で、共産党、民進党、公明党、自民党を含む全ての会派・議員が最重要の予算に賛成するという状況を作り上げた。このことはすごいことであると思います。
では、なぜ、短期間でこのようなことが可能となったのか。
世論を味方に付け、スピーディに政策を打ち出していったこと、都議選という政治イベントを控えて、政治塾を立ち上げ、都議会自民党や都議会公明党といった勢力と対決やバーゲニングをタイミングを見て上手く行なってきたことなどが挙げられます。
今後、豊洲新市場を巡る政治判断にも注目が集まります。
さらに、予算成立後の大きな都政のターニングポイントとなるのは7月2日の東京都議会議員選挙です。都議選後の都政は、今までと全く違った風景が広がっていることと思います。
その時には、これまでの都政のたまった膿を出すステージから、小池知事が知事選で訴え、ほんとうに実行をしたかった東京の将来に向けた政策を力強く推進して行って欲しいと思います。
インターンの学生にとっても刺激的な議会であったと思います。
定例会も終了し、明日からは4月。新年度です。
気持ちも新たに、本格的に都議選に向かっていきます
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