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2019年2月21日 (木)

平成最後の都議会定例会は波乱の幕開け!

Photo https://www.jiji.com/jc/article?k=2019022001138&g=pol

というわけで、流会の可能性すら取り沙汰された都議会初日の本会議、本日午前0時5分に再開し、午前2時頃に閉会となりました。どうにか、、3時には家に帰り着きました(ほっ)。

ところで、都議会の会派間調整は非公開の理事会で行われ、そこでのやり取りは原則、外部に漏らさないことがルールとされています。しかし、ある程度のことを参加している理事がマスコミに話をしたり、なかにはネットにあげる人もいるので、「こうした事で揉めているんだな」となんとなく外部に漏れ伝わっていくものです。

ただ、何をどう揉めているのか、正確なところは交渉当事者以外は良く分からない部分もあり、その当事者もそれぞれ感じ方が違うため、マスコミ情報含め、スタンスの違う会派の言い分をそれぞれを聞いてみないと本当のところは分からないものです。

理事会で合意が整わないと(場合によっては理事会に最初から出てこない)休憩となり、非公式の相対、あるいはマルチの交渉が断続的に行われます。その間、いつ・何時開かれるかもしれない本会議に向けて議員は禁足(議会棟から外出できない)となり、‬局長以下の都職員もただひたすらの待機!となります。

妥協点が見出せず、時に感情的な対立となる交渉ですが、自ずとタイムリミット・デッドラインがあるものです。長時間の拘束でグタグタ、ヘロヘロになるなかで、そのギリギリのタイミングでカードを切り合い妥協が成立する  →   議会が動き出す  というのが良くあるパターン。

というか、現実にはほぼコレです。

その一線も越えれば(例えば、定例会が流会となり年度内に予算が成立しないなど)、場合によっては世論の反発を招き、双方ともに傷が大きくなるからです。

国会から都議会まで、議事進行の入り口で主張がぶつかり、交渉場所である議運の理事会が休憩あるいは開かれない状態となる。委員会や本会議の審議を人質に交渉のためと称する時間が流れていき、議員は禁足となり、足止めを食らった膨大な職員が徹夜待機で膨大な残業代が嵩む。たまに目にする風景であり、確かに大きな無駄です。

一方、こういった局面は重大なテーマを巡り会派間で如何に自らが望ましい方向に場の設定ができるかを真剣に鎬を削っている時でもあります。

即ち、審議方法をどのようにするのかといった入口の議論は、実は、物事を決定するとか、特定のことがらを政策課題としてアジェンダに設定するのと同様に政治が機能を発揮する本質的な部分でもあるのです。

「政治とは妥協の産物」であり、「政治は可能性の芸術」でもあります。

今回揉めた事で、久しぶりに都政にスポットが当たったなどと小躍りするような人はいないとは思いますが、ギリギリまで多くの時間と人を縛り、経費を使ったったなかで妥協点を見出した本都議会が都民にとって有意義な議論の場となるよう私なりに力を尽くしていきます。

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